理事長あいさつ

 本学園は1935年に創設された早稲田式速記普及会を母体に、現在、埼玉県日高市に埼玉女子短期大学、東京都豊島区(JR「高田馬場」駅前)に早稲田速記医療福祉専門学校の2校を設置しています。
 本学園の建学の精神は「不偏不羈」(ふへん ふき「かたよらず、とらわれず」)ですが、これにもとづく教育理念を短期大学では、「中庸と自立」、専門学校では「調和と自立」としています。
 まず短期大学の「中庸」とはバランスがとれていること、極端でないこと。「自立」とは自主独立を意味します。一方、専門学校の「調和」とは人間性豊かな人材、こちらの「自立」とは確かな知識、技能に裏付けられつつ、自らの足で立つ職業人の育成を目指しているのです。
  これらの「建学の精神」、「教育理念」を支える重要なキーワードが「伝統と革新」です。
  「伝統」は信用、「革新」は創造を表します。
  80余年の伝統をもつ本学園が考える「革新」とは、QOL(Quality Of Life)を高め続けていくことです。QOLとは主に医療界で使われ、命の質、くらしの質、そして一生の質を意味しますが、教育業界において学生のQOLとは学生本位の教育を意味し、学生の学びの質、生涯の質をよくするための指導――わかりやすいカリキュラム、資格・技能の取得、キャリア概念の形成、学生満足の得られる就職支援などであり、これを高め続けていくことが本学園にとっての「革新」です。
 少子化という環境の下、建学の精神を常に意識しつつ、社会のニーズに最大限応えていくことこそが本学園の使命です。

学校法人川口学園
理事長 川口 拓也